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    <title>死んだ恋人を捜してweblog</title>
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    <updated>2010-03-09T18:41:02Z</updated>
    <subtitle>もの悲しい地下彷徨記録</subtitle>
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    <title>ちょっと欲しい</title>
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    <published>2010-03-09T18:35:38Z</published>
    <updated>2010-03-09T18:41:02Z</updated>

    <summary>emilystrangeのドール ちょっと欲しい。しかしそれより眼鏡を換えたい。...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
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        <![CDATA[<p>emilystrangeのドール<br />
ちょっと欲しい。しかしそれより眼鏡を換えたい。</p>

<p><a href="http://www.emilystrange.com/Shop/Collectables/Toys/Emily_Alone_At_Last/"></p>

<p>http://www.emilystrange.com/Shop/Collectables/Toys/Emily_Alone_At_Last/</a></p>]]>
        
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    <title>20100228</title>
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    <published>2010-02-27T15:42:34Z</published>
    <updated>2010-02-27T15:49:23Z</updated>

    <summary>ささいなことで凄く緊張する。 整形外科に行ってきた。 肘のあたりで神経が炎症を起...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
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        <![CDATA[<p>ささいなことで凄く緊張する。</p>

<p>整形外科に行ってきた。<br />
肘のあたりで神経が炎症を起こしているらしい。よくわからないが。<br />
大したことはなく手術もない。<br />
生活上の注意と薬を出されました。<br />
生活上の注意とは、肘杖をつくな。である。</p>

<p>そして、<br />
もうすぐ来る桜や夏を考えると<br />
幻のような夢のような、マジで来るのだろうか？　という気になるということを<br />
先日書きましたが、<br />
それは、未来に来る桜や夏のことをイメージするに当たって、<br />
過去に見た桜や夏の景色を思い出しているからではないかと思う。<br />
過去を考えているのか未来を考えているのかよくわからなくなる。<br />
</p>]]>
        
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    <title>平成22年2月24日</title>
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    <published>2010-02-24T04:56:37Z</published>
    <updated>2010-02-24T04:58:35Z</updated>

    <summary>この前まで、すごく寒かった。 私がいた北向き三畳裸電球at夜中の寒さは格別で、 ...</summary>
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        <name>間瀬純子</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://masejunko.net/weblog/">
        <![CDATA[<p>この前まで、すごく寒かった。<br />
私がいた北向き三畳裸電球at夜中の寒さは格別で、<br />
モノクロレーザープリンターを動かすと、<br />
ちょうど寒い朝に息が白くなるように、<br />
白い煙状のものが立ち上った。<br />
給紙トレーにＡ４コピー用紙が引き込まれ、排出されるとともに<br />
ごうごうと立ち上る白い煙だった。こんなの初めて見た。<br />
左手の小指と薬指がずっと痺れていた。<br />
ここ数年、冬ごとに、手の小指薬指が霜焼けになる。指がかじかむと同時に、<br />
明らかに太く腫れる。<br />
今年は、指が腫れない。指の外観はいつもの状態のまま痺れるのだ。<br />
マッサージしてみても治らない。<br />
検索してみたら、なんか、整形外科関係で<br />
小指薬指が麻痺する病気があるらしい。それなのか？<br />
ひどくなったら手術とか書いてあった。<br />
整形外科に行ってみたほうが良いんだろうな。</p>

<p>そして暖かくなった。<br />
梅が咲いている。近所の、<br />
アウトサイダーアートになってしまった<br />
どこかのお宅の花壇には、<br />
編みぐるみとかが地面に置かれ、造花とか刺してあった。が<br />
本物の花が咲くのだろう。<br />
しばらくしたら桜が咲く。<br />
私の好きな花は、百合とか椿のような、<br />
花弁の厚い花なのだが、薄い花弁の<br />
桜が満開光景はやはり素晴らしい。本当にまたそんな季節が来るのか。<br />
明るい靖国通りを、春一番の強風に煽られながら、オートバイで走っていたことを思い出す。花見は<br />
千鳥ヶ淵でお花見するのはあまりに混雑しそうなので<br />
やめておこう。<br />
そして、そのうち、<br />
あの、熱帯の鳥がズタボロになったような<br />
カンナの花が咲く夏がくる。それは知識としてはそう知っているのだが、<br />
何だか信じられないです。すごく遠い景色みたいです。</p>]]>
        
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    <title>あけましておめでとうございます（すげー遅い）</title>
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    <published>2010-01-22T18:36:56Z</published>
    <updated>2010-01-22T18:39:53Z</updated>

    <summary>あけましておめでとうございます。 すげー遅いよ。 昨年は祖母は死ぬ犬は死ぬその他...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://masejunko.net/weblog/">
        <![CDATA[<p>あけましておめでとうございます。</p>

<p>すげー遅いよ。</p>

<p>昨年は祖母は死ぬ犬は死ぬその他であった。<br />
犬の死は非常に長い傷を残した。<br />
相変わらずスローペース人間ですが、今年は頑張ろうと思います。<br />
どうぞよろしくお願いします。</p>]]>
        
    </content>
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    <title>豆腐洗い猫トーテム</title>
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    <published>2009-11-23T14:26:36Z</published>
    <updated>2009-11-23T14:28:29Z</updated>

    <summary>※注意　原稿用紙２０枚分くらいあります。 トーテム【totem】 社会の構成単位...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
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    <category term="猫" label="猫" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://masejunko.net/weblog/">
        <![CDATA[<p>※注意　原稿用紙２０枚分くらいあります。</p>

<p>トーテム【totem】<br />
社会の構成単位となっている親族集団が神話的な過去において神秘的・象徴的な関係で結びつけられている自然界の事物。主として動物・植物が当てられ、集団の祖先と同定されることも多い。<br />
広辞苑 第五版　(C)1998，2004  株式会社岩波書店</p>

<p>豆腐洗い猫をトーテムとする一族などが繁栄するはずはなかった。<br />
幡倉真弓（はたくら・まゆみ／男性）は、豆腐洗い猫を崇拝する一族の末裔であり、現在、彼の知る限り、唯一の生き残りだった。幡倉真弓の、何となく立派な名前から察せられるとおり、幡倉家は、かつては明治の元勲の親戚の出入り商人の番頭という栄華を手にしていた。山手線の内側に建つ、広壮な屋敷で過ごした少年時代のことを真弓は夢のように覚えている。<br />
雛祭りの午後、中庭に面した奥座敷に、振袖姿の若い叔母たちが、悠然と座り、甘酒を優雅に口に運ぶ。お雛様の緋毛氈があまり光の当たらない座敷の奥に暗く深く沈んでいる。少年の真弓もその日は紋付き袴を着た。紋は豆腐絞りである。少年は母に手を取られ、庭に出た。ぼうっとした陽光が差し込む。庭の奥にある築山の石段を、母に手を引かれて、一段一段登っていく。築山には薄桃色の梅や椿が咲き、蜂の羽音がした。やがて築山のてっぺんに着いた。朱塗りの鳥居の先にはカメムシの厨子がありとても臭い。厨子の奥には素朴な木彫りの豆腐洗い猫の像が鎮座している。優しい母が神像に向かって手を合わせてみせた。真弓も見よう見まねで真似をする。母は丸髷を傾け、囁いた。「真弓さん、私たち一族の神様ですよ、いつも真弓のことを見守ってくださいます。よく拝むのですよ」<br />
参拝をすませて、座敷に戻ると、庭の枝折り戸の奥から、使用人頭の中村さんの声がした。<br />
「奥様方、お嬢様方、さあご覧くださいませ」<br />
使用人たちが庭に盥を運びこむ。この日のために集められた近所の猫が庭に放された。幡倉家の女たち、懐かしい母や祖母、独身の叔母たちは縁側に移動した。<br />
近所中の一〇八匹の猫が、いっせいに、一匹につき水を張った盥一個に向かい、中の豆腐を洗いだした。縁側の上から、美しい叔母たちが、豆腐を洗う猫たちの可愛らしい仕草のひとつひとつを、指を指して笑いさざめく。春風に女たちの香水の匂いが漂う。翡翠や鼈甲のかんざし、清潔な縁側に眩しく広がった長い振袖の袂の、その柔らかい絹に鮮やかに描かれた春の花や御所車や手鞠、縮緬の帯揚げが、春の午後の、まるで水の中にいるようにおぼろに霞んだ空気の中で、ゆっくりと動いた。座敷にちんまりと座った曾祖母が、重々しく猫たちの品定めをした。「うん、あの白いのがいいね、あっちのキジ猫はちょっと洗い方に品がないね」<br />
三毛や茶虎の太った猫たちはぼってりした後ろ姿、素早く前足を盥につけ、豆腐を洗う。その仕草は大変可愛いのだった。その後はもちろん豆腐づくしのご馳走であった。<br />
幡倉家の屋敷はもう、とうになくなり、美しい叔母たちもどこかに四散してしまった。悲惨な運命を辿っているのではないかと、深夜、真弓は彼女たちのために枕を濡らした。<br />
幡倉真弓は、長じて民俗学者になった。<br />
しかし幡倉真弓には民俗学者として致命的な欠陥がある。内気で繊細な彼は、コミュニケーション能力が低く、実地調査先の村の古老から話を聞き出すなどということなど不可能だ、というか世間話すらできない。挨拶するだけで何か引かれてしまい、村の古老は舌打ちをしたり塩を撒いたりして、茅葺きの家の土間に去っていくのだ。<br />
在学中、担当教官のＫ教授に論文提出後、面談した時のことである。狭い研究室のソファを勧め、自分はデスクの回転椅子に座ってＫ教授は言った。「幡倉君、君の論文によると、豆腐洗い猫神の信仰は、各地を遍歴しつつ豆腐を売る商人が、猫を連れて、市や社寺の門前で、猫に豆腐を洗わせる芸能をしつつ豆腐を売りつつ何らかの宗教活動も行ったことにより発生したというわけですね......」<br />
「......は、はい......、まだ仮説で......さらに......あの、彼らは......、盥を持って、踊りも踊った......猫も」（幡倉真弓は話し下手である）<br />
Ｋ教授は、当時出始めたばかりのワープロ打ちの論文をぺらぺらめくりながら、言った。「幡倉君、よく調べているのは認めます。君の真面目さはレジャーランド化した昨今の大学では大変、貴重ですが」Ｋ教授は当惑したように続ける。「うーん、僕は動物学をよく知らないから断言は出来ないけれど、......リアル猫は豆腐なんか洗わないよ」<br />
その言葉は雷の如く幡倉真弓を打った。<br />
「いえ、猫は豆腐を......」洗うにゃ！　洗うにゃ！　洗うにゃ！　と架空ねこ軍団が熱烈に同意した。とはいえ所詮、架空ねこの集団だから、Ｋ教授には通じなかった。<br />
それではいったい、幼いころに幡倉家の屋敷の中庭で見た、今でもはっきり思いだすことの出来る、一〇八匹の猫が豆腐を洗う姿は何だったのか。猫たちは盥に張った透き通るような水に前足をつけ、絹ごし豆腐や木綿豆腐をぴちゃぴちゃと洗っていた。あれが幻だというならば、幡倉真弓の半生は幻に支配されていることになる。<br />
そして幡倉真弓は、コミュニケーション能力皆無という不利な条件をものともせず民俗学の道に本格的に踏み込むことになったのである。そして現地調査に行きあちこちで無視された。もちろん学会でも無視された。<br />
幡倉真弓は、それでも頑張って、新たな調査のために豆腐谷盆地（とふだにぼんち）へ向かった。豆腐谷盆地のさらに奥の、奥豆腐谷こそが幡倉家の父祖の地だった。豆腐洗い猫信仰が山の中にはまだ残っているかもしれない。<br />
電車を乗り継ぎ、ショッピングセンターや温泉宿のそろった豆腐谷駅に降りたが、青く切り立った山並みに囲まれた、駅前商店街には人気がまったくなかった。ロータリーに停まった奥豆腐谷行きのバスも無人で、『本日休み』の札が下がっている。幡倉真弓は困惑し、観光センターやキオスクを覗くが、無人だ。これじゃ聞き取り調査もできないじゃないか。駅員が駅のシャッターをガシャンと締めた。駅員たちは連れ立って小走りに駆けていく。「あの、......（どこに行くんですか）」もう接客モードを終えた駅員たちはもちろん幡倉真弓を無視し、いかにもわくわくした様子で車に向かう。「世紀の一戦だな！」「牧貝選手のホームランボールを貰うぜ！」<br />
豆腐谷盆地六万人の住人はみんな、野球場に行っているのだ。豆腐谷トーテムズvs.猫山ニャーちゃんズの試合の日なのだ。あまりお金を持っていない幡倉真弓は徒歩で野球場の外に行った。割れんばかりの声援が球場の外にも響いてくる。</p>

<p>仕方がないので球場の駐車場で座りこんで試合が終わるのを待っていると、ピカピカのトヨタのプリウスが流れるように入ってきた。運転席から颯爽と降りたのは、働き盛りの、自信に溢れた男だった。きれいな奥さんと可愛い男の子と可愛い犬が続いて車から降りる。磊落に笑う男は、幡倉真弓のかつての同級生だった。テニスサークルに入ってラガーシャツの襟を立て、ボディコン女とクリスマスイブに赤阪プリンスホテルでデートだ。同級生は財布から六八〇〇〇円札を出し、球場の外で売っている、豆腐谷トーテムズの球団グッズ（シンボルカラーは黄色と紫）や犬用のお菓子を次々に買った。六八〇〇〇円札は虹色に光っていた。高額紙幣を普段見慣れない幡倉真弓は六八〇〇〇円札などというものが出ていることすら知らなかった。札はここ数年、千円札しか見ていない。「お父さん、豆腐谷トーテムズの最強打者、牧貝東五郎選手のサインボールが欲しい」子供が言った。「ああじゃあ、お父さんがmy人脈を駆使して貰ってやるからな」<br />
洗練された美人で知的なお母さんが言った。「健人、お父さんもお母さんも忙しいのよ。ねだってはいけません」いかにも賢そうな子供が、両親を見上げて答える。「豆腐谷トーテムズの牧貝東五郎選手は歴史的な選手として名前を残すでしょうから、そのサインボールは、将来確実な利益を生みますよ」<br />
犬もそうだというように、うなずいてワンと鳴いた。幡倉真弓は感慨に耽る。ああ、昔、野球のニュースをやって『誰々が殿堂入り』という言葉を聞いては、なんか、生きたまま、その選手が白亜のギリシャ神殿みたいなところに閉じこめられるのだ、あるいはその殿堂の中でさらに、透明アクリルとかの中に封じ込まれて、名前と功績を刻んだ札をつけられるのか？　と想像して恐怖していた自分と彼らとのなんという違いであろうか。<br />
あちこちほつれた背広に登山靴、黄色いリュックサックという姿で駐車場の隅にうずくまっている幡倉真弓を、かつての同級生はまったく気づかない。晴れがましい三人と犬は、楽しそうに球場に消えていった。</p>

<p>......豆腐谷トーテムズの最強打者、牧貝東五郎選手の打順が回ってきました！<br />
ウグイス嬢の声がする。『四番バッター、牧貝東五郎、四番バッター、牧貝東五郎』アナウンサーが言う。『さあ、豆腐谷トーテムズ満塁です。バッター牧貝、ホームランが出るか！』<br />
歓声はいよいよ大きくなるばかり、『ピッチャー大野、大きく振りかぶりました。第一球、投げます！』球場中の観衆が見守る中、百八十キロの剛速球がホーム目掛けて飛び出した。『あああ！　デッドボールだ！』　硬球は牧貝東五郎選手の鍛え上げた横腹に大きく食い込んだ。続いて内野手も外野手も、それぞれグローブからボールを出し、バッター牧貝東五郎に向かって凄まじい勢いで投げつけた。塁に出ている味方チームの選手も全員、ポケットからボールを取り出し牧貝東五郎にぶつけた。全員の球が牧貝選手に命中した。さすがプロ野球選手の怖ろしい投球力だった。牧貝選手が血を吐きながらうめき、ホームベースの上に膝をついた。ホームベースは血と肉で真っ赤に光った。観客も一人一球ずつボールを持ち、次々と牧貝東五郎選手に向けて投げ始めた。ウグイス嬢もアナウンサーもボールを投げた。牧貝東五郎選手は六万個のボールに埋もれて息絶えた。これは野球ではなく、人柱儀式だった。大宇宙にいる唯一の神に捧げる生贄である。日本野球史に残る強打者・孤高の天才・牧貝東五郎ほど、聖なる神への生贄に相応しい人物がいるであろうか。<br />
牧貝東五郎選手を捧げられた一神教の神は宇宙からこの模様を見、怒った。「間違った方法で礼拝する人は予を侮辱するに似たり」<br />
「水よあれ」と神は言った。宇宙の神々の住む玉砂利と生け垣に囲まれた公団住宅の一室で、庭にゴミが落ちている。使い走りの妖怪で零落神の豆腐洗い猫が怯えるのもかまわず、神はさらに続けた。「水よあれ。増えよ、流れよ、かの広き球場じゅうに満ちみちよ」<br />
野球場に水が氾濫し、人々は溺れ死んた。これが豆腐谷ダムの由来である。ダムの水面に硬式ボールがたくさん浮いている。<br />
「教義を間違って解釈するとああいうことになるんです」<br />
一神教の勧誘員が、球場の外で呆然としている幡倉真弓に言った。<br />
勧誘員は勧誘語句を喋りだした。「忙しい毎日をお過ごしのことと思いますが、そんなせわしない日々の中で、時折お考えになりませんか。あの、神のことを......」<br />
零落神で妖怪の豆腐洗い猫は、本当に落ちぶれて、一神教の神の使いっ走りになっていた。奴隷境遇なので、豆腐も洗えず、肩胛骨の上の柔らかい毛を剃られ、布ガムテープで天使の羽を貼り付けられていた。ガムテープの糊が皮膚にちくちく痛い。まあそんな姿で、罪悪にまみれた球場の様子を見に来たのである。罪のないものは助けよ、と神は豆腐洗い猫に命じた。罪のない者などないのが豆腐洗い猫のボスの教えであった。ただ、幡倉真弓のかつての同級生の飼っていた犬のココアちゃんだけは牧貝東五郎選手に投げる球を持たなかった。だから豆腐洗い猫は、濁流に浮いているココアちゃんを助けて、ココアちゃんを家族の一員として迎える、素晴らしい里親もみつけた。ココアちゃんは、新しい家族の車に乗り、楽しく帰っていった。<br />
会話能力のない幡倉真弓は、勧誘員に、切れ切れに答えた。「......いえ、神......僕は民俗学者で......、神考え......る......豆腐洗い猫、あの......お、奥豆腐谷......、トーテム......豆腐谷を囲む山の奥に豆腐洗い猫をトーテムにした一族が......神は豆腐洗い猫......」<br />
勧誘員は、幻に幻惑されている、目の前の哀れな人物を助けたかった。熱烈に話し続けた。<br />
「偶像崇拝ですか？　アニミズムですか？　そんなのは駄目です。我が神の威力はあなたもご覧になったでしょう。アニミズムのあなた、自然がかくの如く素晴らしく美しく霊妙なのは何故だと思いますか、それは我が神が緻密に設計したからです、創造する我が神の力がなくて何故このように美しく素晴らしい自然ができたのですか」<br />
「え......、あ......」<br />
ココアちゃんを無事に助けた豆腐洗い猫は、布ガムテープで張られた羽で空に浮かびながら、自分がかつて守護し、また崇拝を捧げられていた一族の末裔がいることに気づいた。今、猫は豆腐を洗っていないので、今の猫は豆腐洗い猫ではなく、幡倉真弓に豆腐洗い猫の姿は見えない。<br />
豆腐洗い猫は、弱った幡倉真弓に何かしてあげようと思った。豆腐を洗えば豆腐洗い猫に戻れるので、無人の豆腐屋から豆腐を取ってこようとした途端、上司の神から雷で打たれた。<br />
今の猫は、一神教の神の使い走りである。熱心な勧誘員に、猫は薔薇の花びらを雨のように散らした。もちろん勧誘員さんにだけ降らして、幡倉真弓のところは避けるのである。勧誘員も幡倉真弓も、神の奇跡に驚いた。薔薇の花びらは、勧誘員の肩に触れると、一枚一枚が虹色に光る六八〇〇〇円札に変わった。勧誘員が六八〇〇〇円札を一枚、幡倉真弓に渡すと、たちまちそれはカメムシに変わった。</p>

<p>幡倉真弓は水筒に水を詰め、山に入り、奥豆腐谷に向かった。山は紅葉している。勧誘員はどこまでもついてきた。そして彼の神の素晴らしさについて語った。聖なる勧誘パンフレットから神の声がした。『予の忠実なる騎士よ。語り部よ、おまえの行く道には栄光があり宇宙に至ろう』おお！　神が語りかけてくれた！　幡倉真弓は雑木林の中の、深閑とした一本道をとぼとぼ昇っていった。切り立った崖の下を歩きながら、崖を介して空を見上げると、平衡感覚がおかしくなり、青空を雲が動いているのが、まるで地面から雲が湧きだしているか、地面から雲が落ちていくように見えた。<br />
豆腐洗い猫は、幡倉真弓の横で真の信仰について語り続ける勧誘員に、数々の奇蹟を起こした。美味しそうなケーキが宙から落ちてきたり、素敵なガールフレンドが出来たり、宝くじが当たったり、山の動物たちが慕って走り寄ってきたり、ノーベル勧誘賞受賞のお知らせが届いたりした。<br />
「猫が豆腐を洗うなどと、本当に信じておられるのですか。神はこの栄光ある宇宙に、そのようなくだらないものをお作りにはなりませんでした。そう、あそこで木にぶら下がっている日本猿のユーモラスな姿をご覧なさい。右手でぶら下がって、バナナを食べている。バナナは神の体の象徴です。神はユーモアをお持ちです」<br />
幡倉真弓は初めてまともなセンテンスを喋った。<br />
「でも、僕は実際に猫が豆腐を洗うところを見たんです」<br />
奥豆腐谷の一軒家にたどり着いた。呼びかけても返事はない。二人は粗末な家の中に入った。土間があって、一段上がったところに筵を敷いた狭い居室があるが、誰もいない。<br />
囲炉裏には火が入っている。南部鉄器の鍋が掛かり、ムカゴとかムカデとかが煮られている。家の裏から川の流れの音がする。川に向かう裏口から外を覗いた。裏口を一歩出るとそこは小さな大根畑で、その数メートル先が崖になっていて、その先が川らしい。畑を突っ切ろうとして、幡倉真弓は足元に驚くべき光景を見た。盥に水が浸してあり、白い清らかな豆腐が浮いている。盥の横にかがみ込んだ猫が、前足を盥に突っ込み、豆腐を引っ掻き洗っているではないか！<br />
勧誘員も驚いた。<br />
幡倉家の使用人頭だった老人が、川から洗濯物を抱えて上がってきた。元・使用人頭の中村さんは言った。「おお、真弓様！　まあ立派になって、よくこの爺を尋ねてくださった」<br />
「猫が豆腐を洗って......」幡倉真弓は溢れる涙を拭うことが出来なかった。大昔の雛祭りの日の豆腐洗い祭りの記憶が蘇る。美しい叔母たち、優しい母の手、盥に向かう一〇八匹の猫たちの丸い背中がランダムにフラッシュバックした。その間にも、豆腐を洗っていない元・豆腐洗い猫が大したことのない神通力を振り絞り、勧誘員にラッキー出来事を次々と起こした。勧誘員が転ぶと、そこから石油と金鉱が出て温泉が湧いた。信者になるという人が山のあちこちから出てきて勧誘員に取りすがって教えを請うた。宇宙の神秘をかいま見た。<br />
元・使用人頭の中村さんが、幡倉真弓に言った。<br />
「盥にね、豆腐と一緒に、熱帯魚のグラスフィッシュを入れるんです。明治のころはメダカを使っていましたがやはりグラスフィッシュが良うございますなあ」ああ、盥の中をよく見ると、体長二センチほどで、肉は透明で、鱗もなく、骨格が透けて見える熱帯魚がちらちら泳いでいた。猫は豆腐を洗っているのではなく、豆腐の陰に隠れる魚を追って、盥に前足を突っ込んでいるのだった。幡倉真弓は、そういえば、雛祭りの日のご馳走では、豆腐づくしに続いて、グラスフィッシュ唐揚げとか躍り食いが出たことを思いだした。</p>

<p>♪終わりの歌♪</p>

<p>何故かというなら（ニャー！　ニャー！）　ねこは豆腐あらーーいねこ<br />
嘘だというなら（ニャー！　ニャー！）　ねこはハンバーグ　ニャー！<br />
一人でいるのは（ニャー！　ニャー！）　とてもつらいから　ねこ　ニャー！<br />
みんなが知ってる（ニャー！　ニャー！）　ねこは豆腐洗い猫　<br />
</p>]]>
        
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    <title>20091028</title>
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    <published>2009-10-27T15:16:18Z</published>
    <updated>2009-10-27T15:33:22Z</updated>

    <summary>近況 リアル引っ越し中です。 関西→関東 私は元々関東出身なので故郷に帰ることに...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
        <uri>http://masejunko.net/</uri>
    </author>
    
        <category term="2-1 近況" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="近況" label="近況" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://masejunko.net/weblog/">
        <![CDATA[<p>近況<br />
リアル引っ越し中です。<br />
関西→関東<br />
私は元々関東出身なので故郷に帰ることになる。</p>

<p>わたくしの故郷を知っている方は、<br />
なるべく近所に近づかないようにしてくださるとさいわいです。</p>

<p>関西にも多分しばしば戻ってきます。<br />
引っ越しというより、しばらく（最短1年）関東メイン生活というだけか。</p>]]>
        
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    <title>中央高速大決戦</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://masejunko.net/weblog/2009/09/post-7.html" />
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    <published>2009-09-04T12:17:30Z</published>
    <updated>2009-09-04T12:28:46Z</updated>

    <summary>近況：以下のブログ記事に同じです。 http://masejunko.net/w...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
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    </author>
    
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    <category term="小話" label="小話" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    <category term="猫" label="猫" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://masejunko.net/weblog/">
        <![CDATA[<p>近況：以下のブログ記事に同じです。<br />
<a href="http://masejunko.net/weblog/2009/08/20090804.html">http://masejunko.net/weblog/2009/08/20090804.html</a></p>

<p>さて、豆腐洗い猫の時間です。<br />
前回、豆腐洗い猫は豆腐怪獣トフラーに連れられて、宇宙に行った。トフラーは宇宙に行ったショックで燃え尽きてしまった。<br />
宇宙は薄暗く、地面には玉砂利がびっしり敷かれていた。これは宇宙の一惑星ではなく、ある視点から見た宇宙そのものの姿である。<br />
玉砂利の地面の右手には、小さな尖った葉の詰まった生垣がずっと、曲線を描きながら続き、猫が生垣をくぐり抜けようとしても、尖った葉が猫の耳を引っ掻くばかりで、生垣の向こうは決して覗けない。<br />
玉砂利の地面の彼方のあちこちで神が、つるんだり一神教だったりして、ヤンキー座りをしてぼんやりしていた。時々下品な笑い声をあげた。豆腐洗い猫は妖怪の一種で、零落神であったが、あまり偉い神ではなかったのでこんなことろに来たのは初めてだった。<br />
豆腐洗い猫は地面を見て、この玉砂利の一個一個の砂利が惑星だったりするのだろうかと思った。それとも生命なんだろうか。<br />
神の一人がやってきて、猫をひっつかんだ。そして公団住宅に連れて行った。公団住宅のすべての窓ガラスは割れ、畳は黄色くなり、一階にある神の部屋から見える狭い庭の真っ黒い濡れた土には、苔が生えていて、六畳の部屋の点滅する蛍光灯が苔の緑を鮮やかに照らした。庭には、ピザの包み紙や丸めたレシートが落ちていた。<br />
その神は一神教の神だったので、一人暮らしだった。豆腐洗い猫は冷蔵庫を開けてみたが豆腐はない。豆腐もないのにこの先どうして豆腐洗い猫をやればいいのだろう。猫は泣きたくなった。豆腐を探しに行きます。と神に言ったら、神は猫を柱に縛り付けた。<br />
神が言った。「予も長い間、一神教でやって来たが、どうも信徒とのコミュニケーションがうまくいかぬ。このたび下僕を使うことにした。豆腐洗い猫よ、そなたが予の下僕となるのだ」<br />
「にゃー」柱に縛り付けられた猫はおとなしく聞いていた。神が言った。「彼の猫よ、もう一匹あれ」<br />
すると豆腐洗い猫そっくりの猫がもう一匹現れ、また、猫を縛った柱も同時に増えて、部屋が五角形になった。<br />
「彼の猫よ、もう一匹あれ」<br />
すると豆腐洗い猫そっくりの猫がもう一匹現れ、また、猫を縛った柱も同時に増えて部屋は六角形になった。この部屋は何畳になったんだろうとオリジナルの豆腐洗い猫は思った。<br />
神は増えた猫の一匹を柱ごと地上に落とした。猫は多摩川に落ちた。<br />
多摩川が出てくる和歌を引用します。<br />
この歌を刻んだ歌碑が東京都狛江市や調布市、府中市などにあるようです。<br />
<blockquote><br />
多摩川にさらす手作りさらさらに　何そこの児のここだ愛（かな）しき　（万葉集十四3373）<br />
多摩川でさらす手作りの布がさらさらと流れにゆれるように、今更のようにどうしてこの娘が、こんなにひどくかわいいのだろうか。（旺文社古語辞典より）<br />
</blockquote><br />
猫がじたばた泳ぎながら川から上がろうとしたその拍子に川に晒された長い布を猫爪に引っかけた。ようやく川底に脚が付き、立ち上がった濡れた猫から滝のように水が滴った。それは台風どころではない。あたかも木星の大赤斑が水だったらこれくらいかな？　みたいな恐るべき水量であった。多摩川に布をさらしていた可愛い娘は濁流に飲まれて東京湾からマリアナ海溝まで流れていき、多摩川脇の村が一つ潰れた。<br />
多摩川の岸辺には黒澤明監督が何か名画を撮影した有名な五本松とかが生えていた。多摩川は多摩川でも、豆腐洗い猫コピーが落ちたこの辺は東京都調布市である。<br />
多摩川流域に広がる東京都調布市に落ちたため、猫は<br />
豆腐洗い猫ではなく、<br />
調布洗い猫になった。<br />
零落神たる妖怪何かを洗う猫は、洗う対象によって大きさが決まる。<br />
豆腐洗い猫は普通の猫サイズだったが調布洗い猫はもちろん、全長五〇〇メートルくらいの巨大猫になったのだった。その猫が一生懸命、多摩川から水を汲んで、爪のついた前足で、調布をごしごし洗おうとするのだ。調布市民の方々には迷惑きわまりない。調布市名物の深大寺とか深大寺蕎麦とかが乱れ飛んだ。みんな逃げ回った。<br />
宇宙の公団住宅にいる一神教のいと高き神は、この惨状を見かねて、次の下僕猫を地球に派遣することにした。そしてもちろん、<br />
今度の猫は山梨県甲府市に落ち、<br />
甲府洗い猫になった。<br />
甲府名物のブドウが！　水晶が！　どんどん洗われていく！<br />
そして<br />
調布洗い猫は調布インターから中央高速に乗った、高速道路の橋脚は猫の重みでずるずると崩壊していく。<br />
甲府洗い猫ももちろん中央高速に乗った。<br />
大月か上野原あたりで、調布洗い猫と甲府洗い猫の中央高速大決戦が行われることであろう。<br />
</p>]]>
        
    </content>
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    <title>近況2009/08/04</title>
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    <id>tag:masejunko.net,2009:/weblog//1.10</id>

    <published>2009-08-03T21:45:45Z</published>
    <updated>2009-08-03T21:50:07Z</updated>

    <summary>おはようございます。 先月は個人的な事情でごたごたしており、 不義理をいたした友...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
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    </author>
    
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    <category term="近況" label="近況" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://masejunko.net/weblog/">
        <![CDATA[<p>おはようございます。<br />
先月は個人的な事情でごたごたしており、<br />
不義理をいたした友人知人の皆様には申し訳ありません。</p>

<p>近況ですが、書いたり調べたりしています。<br />
とはいえ、何らかの形で新作を発表できるのは<br />
しばらく先になりそうです。<br />
もし待っていて下さるという奇特な方がおられましたら、<br />
下記のニュースレターお届け装置に登録していただくと便利です。<br />
三万年の後に、私の新作発表の際、<br />
メールでお知らせいたします。<br />
ニュースレターは滅多に出しませんので、<br />
さしてお邪魔にはならないと思います。<br />
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    </content>
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    <title>豆腐怪獣トフラーと行く銀河鉄道の終点</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://masejunko.net/weblog/2009/06/post-6.html" />
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    <published>2009-06-04T23:07:28Z</published>
    <updated>2009-06-04T23:21:11Z</updated>

    <summary>豆腐洗い猫は、豆腐洗い怪獣トフラーの脳に閉じこめられていた。 トフラーは豆腐湖の...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
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    <category term="猫" label="猫" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://masejunko.net/weblog/">
        <![CDATA[<p>豆腐洗い猫は、豆腐洗い怪獣トフラーの脳に閉じこめられていた。<br />
トフラーは豆腐湖の奥底に隠れていた豆腐怪獣である。豆腐怪獣トフラーは、遺伝子組み換えまくり五〇〇〇倍体豆腐のカスが溜まり発生した怪獣だった。組み替えまくられた遺伝子は、猫になぶり殺されたアンゴラ兎や、人間の子供に実験だと称して、鱗粉を落として透明チョウチョを作ろうと歯磨き粉と歯ブラシで洗われて溺れた蝶や、その他、魔女狩りや異端審問でじわじわと拷問されお祭りで三日三晩かかって焼かれた人、人柱や生贄、淫祠邪教の殉教者、流刑にされて祟ったのに祭って貰えないとか、その他、恨みを飲んで死んだ魂、まつろわぬ魂、全からぬ命、の遺伝子が色々混じっていた。トフラーの脳内は怨嗟と毒と虚無が流れていて、豆腐洗い猫ちゃんが、神経細胞をかりかりと引っ掻きながら、こびりついた豆腐を洗っても洗っても、恨みは取れないのだ。年を取った女の人の叫び声がする。『こんな夜中に何故こんな大きな音がするんですか。駐車場で車が何台も燃えているんですか。誰か来てください、こんなの許されません。消防署に連絡してください』昔とても親切だった奥さんが、振り絞るように叫んでいる。でも、彼女の声以外、夜中に何の音もせず、炎も上がっていないのだ。豆腐洗い猫は消防署に電話をしたかったが、携帯電話を持っていなかった。<br />
豆腐怪獣トフラーは厭世観に駆られて宇宙に飛び立った。そして可哀相な猫ちゃんは、トフラーが宇宙に昇っていくのにそのまま逃げだすこともできず、トフラーの脳の中で宇宙に昇っていくのを感じているだけだった。すごいＧであることだった。私は、世界三大バレエの豆腐洗い猫ヴァージョン計画を考えていたのに、何故、豆腐怪獣の話になったのかよくわかりません。世界三大バレエの豆腐洗い猫バージョンのラストはもちろん、バレリーナたちがトゥシューズを履いていると思ったら、とうふしゅーずだった、というオチです。<br />
なんか豆腐洗い猫を脳内に閉じこめた豆腐怪獣トフラーは、大気圏を焼き豆腐になりながら昇っていき、その鳴き声の凄まじさと悲しさの凄絶さ。トフラーは銀河鉄豆腐となって<br />
銀河に向かって飛ぼうとしていた。<br />
銀河鉄道に乗る人々には<br />
カムパネルラとかメーテルとか<br />
仲間がいるのに、豆腐洗い猫は孤独である。<br />
発車します。ご注意ください。<br />
そこへトフラーの銀河鉄道化した窓を突き破り、<br />
人工衛星が飛び込んできた。衛星放送用の衛星だった。<br />
豆腐洗い猫は衛星放送用の衛星の放送室にもぐりこみ、マイクを取って助けを呼ぼうとした。<br />
「助けてにゃー。地球に帰りたいにゃー」<br />
衛星放送用の衛星から電波が飛び交い、<br />
地上のテレビに流れた。<br />
豆腐怪獣トフラーの厭世観で<br />
当然、放送の電波は歪んだ。</p>

<p>♪豆腐洗い猫のクッキングタイム♪<br />
本日のメニューは豆腐のサンドイッチです。<br />
絹ごし豆腐と木綿豆腐を一丁ずつ用意してください。<br />
絹ごし豆腐を横に半分に切って、<br />
バターを塗って、木綿豆腐を挟みます。<br />
できあがりだにゃー。<br />
♪♪♪♪♪(^_^)b</p>

<p>レシピ通りに作って、<br />
手にとって食べようとした人々は当然<br />
豆腐がぐしゃりとくずれることに<br />
怒りを覚えた。<br />
サンドイッチは手でつまんで食べるものではないか。手でつまめないサンドウィッチなどというイカサマ物品を食わせるな。<br />
銀河鉄豆腐トフラーを、地球の人類が作った、地上の、衛星軌道上の、すべての兵器が攻撃した。銀河鉄豆腐トフラーは身をよじりながら宇宙へと駆け上った。<br />
そして宇宙にぽいと出た。銀河鉄豆腐怪獣トフラーは宇宙にたどり着くと燃え尽きてしまった。豆腐洗い猫は焼け尽きた豆腐怪獣トフラーの、巨大な電車の骨組みの外に這いだした。<br />
宇宙はすごく暗くて、玉砂利がびっしり敷かれた道があって、右手はずっと高い生垣が続いている。生垣の木は、光沢のある小さな葉がびっしりついた常緑樹で、きれいに刈り込まれている。玉砂利の向こうにぽつんと街灯がついていた。<br />
玉砂利の敷かれた地面は何しろ宇宙だから、斜めになって重力とか滅茶苦茶で、歩いているんだか天上にぶら下がっているんだかわからなかった。空にあたる部分は真っ暗に渦を巻いている川みたいだった。ブラックホールかも知れない。あそこに落ちたら、それともあそこに昇っていったら豆腐洗い猫などはばらばらになってしまうだろう。<br />
豆腐洗い猫は地球に帰りたかった。高いところにいるのは、零落神であり妖怪である豆腐洗い猫には身分違いである。だけどどうやって帰ればいいのだろう。豆腐洗い猫がおずおずと街灯のほうへ向かっていくと、零落していないほうの神が、生垣の陰に隠れていて、おまえなんか来るなと言った。その怒声がびりびりと豆腐洗い猫の毛を伝ってみしみしと刺されるようであった。怒られても困るにゃーと思った。豆腐洗い猫としては地上で充分である。<br />
というより地下のほうが好きである。<br />
玉砂利の道の先の駅の近くの街灯の下で、天上の神々がたむろしている。ヤンキー座りをして缶コーヒーを飲んでいる。駅前の天上の神々は、天上神の中で比較的、気の弱い一柱の神を捕らえた。リーダーの神は『穴あれ』と言われた。すると玉砂利の地面に穴が開いた。神々は気の弱い神を穴吊り拷問にして遊び始めた。拷問されている逆さ吊りの神の額に開けられた小さな穴、すなわち、血が溜まってすぐに死なずに長く苦しむように開けた小穴から、血がぴゅーっと飛ぶ。<br />
怖いので猫は逃げた。逃げようとしたが、ただ玉砂利の道と生垣が続いているだけである。玉砂利の道をぴょんぴょん走っていると、空のブラックホールが上なのか、道が上なのか、全然わからなくなる。また駅があり、また別の、天上の至高の神が原チャリにもたれて、漫画の立ち読みをしている。豆腐洗い猫は生垣をくぐろうと頭を突っ込んでみたが、きれいに手入れされた生垣は、非常に細かい網の目のように枝が入れこんでいて、枝には長さ二、三センチほどの肉厚の葉が隙間無く生え、生垣表層の葉のエッジが豆腐洗い猫の頭を引っ掻くだけだ。ようやく生垣から頭を抜くと、薄い耳にひっかき傷がついていて、豆腐洗い猫は痛くて泣いた。</p>

<p><br />
＊この話はデタラメです。ひどい嘘です。<br />
</p>]]>
        
    </content>
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    <title>豆腐怪獣トフラー</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://masejunko.net/weblog/2009/05/post-5.html" />
    <id>tag:masejunko.net,2009:/weblog//1.8</id>

    <published>2009-05-03T11:47:31Z</published>
    <updated>2009-05-03T13:59:15Z</updated>

    <summary>近況：近況を書くといいのかもしれないと思うのですが、文を書くと何か芸をやらなけれ...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
        <uri>http://masejunko.net/</uri>
    </author>
    
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        <category term="2-1 近況" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="2.雑記" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="小話" label="小話" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    <category term="猫" label="猫" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    <category term="近況" label="近況" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://masejunko.net/weblog/">
        <![CDATA[<p>近況：近況を書くといいのかもしれないと思うのですが、文を書くと何か芸をやらなければいけないように思ってしまいます。幸いなことに、病気とか非常な困難に陥ったりなどしていません。とぼとぼと何か書いたりもしています。<br />
視力が若干落ちてきて、『地域の皆さん』とか書いてある看板を『地底の皆さん』と読み違えたりします。</p>

<p>さて、<br />
豆腐洗い猫が沈んだ豆腐湖の湖底はびっしり豆腐だった。<br />
豆腐通路を進んでいくと、ゆばを踏み割って、豆乳の中に後ろ足を突っ込んだりした。<br />
豆腐の壁はしゃべり続ける。<br />
アンゴラ兎だったときの記憶とか、<br />
そしてそいつが猫に襲われかけた時のこととかを<br />
恨みをこめて語りながらどうもその時のことを思い出したらしく、<br />
有毒生体電流や宇宙の有毒波動を豆腐洗い猫に送った。<br />
猫の小さな体はびりびり震えた。<br />
豆腐洗い猫が<br />
苦しみながらつい習性で、豆腐の壁を洗うと<br />
豆腐湖の呂律が回らなくなった。<br />
言語を司る豆腐壁を洗ったらしかった。</p>

<p>豆腐はもちろん脳味噌であった。<br />
湖は巨大な眼球であった。<br />
厭世観にとらわれた<br />
豆腐怪獣トフラーは<br />
地下に埋まっていた体を揺すった。<br />
豆腐洗い湖の周りのおみやげ屋さんや<br />
豆腐愛好家のベジタリアンたちが異変を感じ<br />
緋毛氈が敷かれたベンチに腰掛けて豆腐鍋を囲みながら不吉な予感に打たれている。<br />
Hey,what's going on?<br />
豆腐怪獣トフラーは<br />
地底から身をよじりだし、猫を脳内に閉じこめたまま、宇宙に飛びたった。</p>

<p>ちょっと待ってくれ空はいやだにゃーと<br />
とうふあらいねこはおもった。</p>]]>
        
    </content>
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<entry>
    <title>夜の豆腐洗い湖</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://masejunko.net/weblog/2009/03/post-4.html" />
    <id>tag:masejunko.net,2009:/weblog//1.7</id>

    <published>2009-03-30T10:19:28Z</published>
    <updated>2009-04-03T13:58:47Z</updated>

    <summary>　豆腐洗い猫は、毎日、豆腐屋さんの厨房で、水槽の中の豆腐を洗っています。しかし、...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
        <uri>http://masejunko.net/</uri>
    </author>
    
        <category term="1.フィクション" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="小話" label="小話" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    <category term="猫" label="猫" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://masejunko.net/weblog/">
        <![CDATA[<p>　豆腐洗い猫は、毎日、豆腐屋さんの厨房で、水槽の中の豆腐を洗っています。しかし、猫は爪が出ているので、いつも豆腐にひっかき傷をつけてしまいます。時には、豆腐はぽろっと崩れます。せっかく豆腐屋さんが、きれいな直方体に豆腐を切っても、猫が一生懸命洗えば洗うほど、豆腐はぐちゃぐちゃになってしまいます。豆腐屋さんは怒って、豆腐洗い猫を殴ったり蹴ったりしました。<br />
「この世で一番、不必要な存在は、豆腐を洗おうという猫だ」<br />
豆腐屋さんは、ひととおり殴り終えると、我に返って猫に言うのでした。「しかし君には豆腐を洗う宿命があるからなあ」と、豆腐屋さんは豆腐洗い猫を使い続けておりました。<br />
　豆腐洗い猫の手はいつも冷たい水の中に突っ込まれています、ひび割れた肉球から流れた血が、豆腐洗いによって豆腐についた傷に浸みこみます。その様子を見た豆腐屋さんは、ぐちゃぐちゃの豆腐こそ、よく醤油が染みるのだということに気づき、『ひややっこにぴったり！　醤油がよく染みるグチャグチャ豆腐（絹ごし）』という名前で豆腐を売り出したところ、その『ひややっこにぴったり云々豆腐』は飛ぶように売れ、店は大繁盛し、豆腐屋さんは豆腐洗い猫にたくさんボーナスをあげました。<br />
　そんなわけはないのだった。</p>

<p>　豆腐洗い猫は一種の妖怪であり、零落神でもあったので、豆腐屋さんに、素敵なお嫁さんを連れてきました。美人で優しくて気丈で働き者です。もちろんその女はオカラとかで出来ていますが、それだけではありません。この豆腐屋さんで使っている豆腐用大豆は遺伝子組み替えまくり五〇〇〇倍体の大豆です。つまり、染色体が五〇〇〇本あるということです。だから、豆一つがサッカーボールくらいあって、大豆を蒸すのも大変ですな。染色体の中には、大豆の遺伝子の他にも、アボカドやアンゴラウサギなどの遺伝子なんかも混じっていて、オカラの奥さんは植物や動物の良い点をたくさん持っていました。その後、豆腐屋さんとの間に可愛い子供にも恵まれます。豆腐屋さんの子孫は、だんだんと体内に占める豆腐率が高くなり、四代目の豆腐屋さんは豆腐を作りながら、ぱたっと、擂り潰した大豆の中に倒れ、崩れて大豆に混ざってしまいました。まあ、それは後のことです。<br />
　豆腐屋さんのお店は、深い針葉樹林の森の中にあり、数百メートル先に、バロック様式の大きなお城があります。お城の舞踏会用に豆腐を納入するために、豆腐屋さんとお嫁さん（オカラ）と豆腐洗い猫は心を込めて最高のこだわり豆腐をたくさん作りました。</p>

<p>！ここがこだわり！　豆は宇宙実験室遺伝子組み換え五〇〇〇倍体を百パーセント使用！　絹ごし用の絹は西陣織！　燃やしてもダイオキシンは発生しません！　お祈祷済み！</p>

<p>　荷車にびっしり豆腐を積むと、豆腐屋さんが荷車を引いて、奥さんと豆腐洗い猫が荷車を押します。一行は、森の中の細い道をお城に向かいました。長い鉄砲を持った衛兵が、堀にかかった跳ね橋をぎいと落として、豆腐屋さんの荷車を通しました。石垣の上で三角帽子の猫が踊り狂っています。衛兵が鉄砲を構え、三角帽子の猫を打ち落としました。<br />
豆腐屋さんや豆腐洗い猫は緊張しながら、王宮のお勝手口から、豆腐を搬入しました。大広間では舞踏会が開かれています。ラッパがパパパーとなりました。で、まあ、<br />
　森の中の、お城の大広間の舞踏会ですからやはり、<br />
王子様のお后選びが行われているわけですが、王子は昨夜、湖で見た、豆腐の精霊たちが無数に集まって、月光に照らされた青黒い静かな湖の上で、真っ白い豆腐の絹ごしの肌を時々痙攣するように揺すりながら、ゆばのスカートをヒラヒラ翻し、ぼうっと白く輝き踊る様が忘れられません、しかも豆腐精霊の王女にすっかり惑溺してしまっています。大広間の王子の座に座ったきり、歌を詠みました。</p>

<p>　　ひさかたの月の光に舞い踊る　とうふ処女（おとめ）や　あなめでたけれ<br />
　　青白きみずうみ凍れる　遺伝子は　人ではなくて豆腐なりとぞ</p>

<p>　豆腐精霊の王女、豆腐娘子（おとめ）への恋情止みがたく、王子は、近所の豪族の娘たちが着飾って次々に踊りながら王子に歌を詠みかけるのも無視して、憂愁に沈んでいました。王妃様や王様は困りました。跡継ぎがいなくては王国は絶えてしまいます。温室に咲いているダリヤやカンナも萎れてしまいます。<br />
　豆腐屋さんや奥さん（オカラ）も、大広間の端で見ていてハラハラしました。王様ご一家を敬愛している豆腐屋さんは、奥さんがオカラで出来ていて豆腐娘子と似たようなものなので、奥さんを王子様に差し上げようかと申し出ました。奥さんもしょせんオカラなので異論はありません。王子様は言いました。「そなたたちの志は有り難く受け止めました。ですが、私はオカラではなく豆腐絹ごし娘子に愛を誓ったのです」<br />
　イカ墨入り豆腐絹ごし娘子という、黒い豆腐娘子の偽物とかが舞踏会に乱入してきて踊り狂いました。「ああ、豆腐娘子のドッペルゲンガーが訪ねてきた！」王子様が豆腐娘子と踊ろうとすると、豆腐洗い猫がいつもの習性で豆腐を洗おうと飛びかかったら、イカ墨入り豆腐絹ごし娘は墨を吐き、巨大なイカに変わって、真紅の絨毯の上でのたうち回って息絶えました。その後イカの刺身が舞踏会の客に供されましたが、王子様は箸をつけません。<br />
　賢く気高い王妃様が、豆腐洗い猫に命じました。<br />
「そこの猫よ」孔雀の群れを従えながら王妃様が言います。「豆腐こそが、我が息子の迷いの元なり。森の湖に行き、豆腐精霊たちを、その爪で引きちぎっておしまい」<br />
　王子は王妃様に申し上げます。「おお母上、どうぞそれはお許しください。猫も哀れでございましょう。私は豆腐娘子と愛を貫きますから、城の後継者は選挙で決めましょう」王子は湖へと走り去り、王宮の人々や豆腐屋さんや奥さんや豆腐洗い猫は慌ててついていきます。<br />
　鬱蒼とした森に囲まれた、広い深い湖に月光が射しています。月光に照らされて湖面は霧のように白い、というか、水は全部、豆乳でした。<br />
湖面では豆腐がぷるぷる震えています。豆腐屋さんは、その豆腐や豆乳が遺伝子五〇〇〇倍体の大豆から出来ていることに気づきました。そうです、豆腐洗い猫が豆腐を洗った時に爪の裏についた豆腐のカスが、毎日、作業後に豆腐洗い猫が店の裏の小川で手を洗うたびに、取れ、カスは小川から湖に流れていき、そこで大繁殖したのです。<br />
　責任感の強い豆腐屋さんは、怒りに震え、豆腐洗い猫の首根っこをぐいとつかみ、猫はびっくりして丸まりました。豆腐屋さんは湖にむかって、豆腐洗い猫を大きく捧げ持ち、「豆腐はすべて豆腐洗い猫に洗われて砕け散れ」と叫び、生贄として、豆腐洗い猫をぽいっと湖に投げこみました。<br />
　豆腐洗い猫は湖の底に沈み、湖は再び清らかな水を湛えました。王子様は人間の素晴らしい女性と結婚し、王国は末永く安泰で領民は平和に豊かに暮らしました。王子様は自分の目を醒ましてくれた豆腐洗い猫に感謝し、湖岸に豆腐を洗う猫の銅像を建てました。豆腐洗い猫のお話は、この王国のすべての学校の教科書に必ず載っています。湖は豆腐を愛好するベジタリアンたちの巡礼地となり、豆腐チャンプルやマーボードウフや、ひよこ豆のかわりに豆腐をつかったトルコ風メゼ（前菜）など、色んな豆腐料理のお店屋さんや、おみやげ屋さんもたくさんあって、豆腐洗い猫グッズが売られています。行ってみたいですね。</p>

<p>　いっぽう豆腐洗い猫は、五十万トンの豆腐に埋もれ、発掘される日を待っていました。でも何百年も経ったので、起き上がって、湖の底に行きました。懐かしい豆腐屋さんや豆腐屋の奥さん（オカラ）ももう死んでしまったでしょう。底に行くほど豆腐は濃くなり、とても寒いです。豆腐通路を歩いていくと、バカとか死ねとか書いてあります。『おまえのあだ名は「ゴミ焼いた煙」だ』とか、「ゴミ」じゃなくて「ゴミ焼いた煙」まで持ち出し、固体の生き物を気体扱いしてまで、相手の存在感を否定する渾名は見たことないにゃーと猫は思いました。<br />
　豆腐通路はやがて行き止まりになり、猫は一生懸命、両手で豆腐を掻き崩して前に進もうとしました。豆腐洗い猫の犠牲のおかげで、みんなが幸せになったので、豆腐洗い猫は自分も幸せなんだ、と思いながら、まるで氷山みたいな豆腐を掻き分け続けました。両手から血がぽたぽた落ちます。<br />
　五〇〇〇倍体大豆の遺伝子が言いました。「おまえの豆腐洗い遺伝子は、淘汰されるべきものだ。だからおまえは子孫を残さず豆腐の中で死ぬのだ」<br />
　豆腐洗い猫は生殖とかしない。<br />
　豆腐洗い猫は豆腐を洗うためにだけ生まれてきた、フィクション上の存在だからフィクションの中では豆腐を洗う猫というナンセンスな意味を背負わされていました。だから猫は豆腐湖の下の迷路で、豆腐を洗っていえるんだか掘っているんだかもうよくわからなかったが、豆腐洗い猫の毛皮はびっしり凍り豆腐（高野豆腐）に覆われています。<br />
　架空ねこ軍団がやってきて、<br />
「洗うにゃ」「洗うにゃ」「洗うにゃ」と無責任に音頭を取りました。<br />
豆腐洗い猫は弱々しく「にゃー」と答えました。乱暴な、蹴り蹴りニャーが、ウサギやモグラに暴力をふるっています。こいつは自分より弱い物を蹴って蹴って蹴りまくるひどい猫です。豆腐迷路を血塗れの手で掘っていくと、トム・ヨークの部屋に出たりしました。彼は地下新聞を出していて、連載四コマ漫画を描いています。豆腐洗い猫が地下新聞を一部もらおうとしたら、トム・ヨークごと新聞は消えました。豆腐娘子たちが真っ白い着物を着て舞い狂う幻影も見えました。処刑部屋や拷問部屋も見ました。<br />
　クロネコヤマトのトラック。マサキ工業さんのトラック。谷村運送さんのトラック。<br />
　仔猫の時、トラックに乗っていたら発車しそうになって、慌てて飛び降りて消えてしまったお母さん猫。仔猫のきょうだいだけ荷台に乗せたまま、トラックは高速道路に乗った。豆腐洗い仙人との修行の日々。あなたの運命数は７です。７４６３万５９８２です。<br />
　様々な職人猫たちとの集会に参加しようとしたが、豆腐洗い猫は妖怪で下層零落神なので、豆腐洗いギルドを作ることが許されない。五〇〇〇倍体の染色体の大豆たちが、豆腐洗い猫の悪口をずっと言っています。</p>

<p>　考えてみれば、豆腐洗い猫の爪を、豆腐屋さんが毎日切ってあげていれば、何にも問題が起きなかったのではないでしょうか。<br />
---<br />
ケリケリニャー（蹴り蹴りニャー）<br />
この絵の猫</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://masejunko.net/weblog/img/bouryokuneko2.jpg"><img alt="bouryokuneko2.jpg" src="http://masejunko.net/weblog/assets_c/2009/01/bouryokuneko2-thumb-252x249-2.jpg" width="252" height="249" class="mt-image-none" style="" /></a></span></p>

<p>ケリケリニャーの名前は、名作児童絵本<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4251035321?ie=UTF8&tag=shindakoibito-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4251035321">『つみつみニャー』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=shindakoibito-22&l=as2&o=9&a=4251035321" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /><br />
にインスパイアされてつけました。</p>

<p><br />
</p>]]>
        
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    <title>このブログについて</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://masejunko.net/weblog/2009/01/post-3.html" />
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    <published>2009-01-31T06:31:16Z</published>
    <updated>2009-01-31T06:45:25Z</updated>

    <summary>１．あまり更新されないでしょう。 ２．小話や掌編小説が書かれることが多いでしょう...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
        <uri>http://masejunko.net/</uri>
    </author>
    
        <category term="0.はじめに" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="お知らせ" label="お知らせ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://masejunko.net/weblog/">
        <![CDATA[<p>１．あまり更新されないでしょう。<br />
２．小話や掌編小説が書かれることが多いでしょう。</p>

<p>掌編小話は、こちらのブログでも読めます。むしろ量はこちらのほうがあります。<br />
→<a href="http://trash.masejunko.net/">http://trash.masejunko.net/</a><br />
『トム・ヨーク』という名前を持つ漂白の孤高のミュージシャンを主人公にした、しかしまた、同名の実在の人物とは無関係な小話はこちらでどうぞ。<br />
→<a href="http://masejunko.net/tyork.html">http://masejunko.net/tyork.html</a></p>

<p>３．ご意見、お問い合わせ、ご連絡の際はdeadwall＊hotmail.com（＊を＠に）まで、メールをお願いいたします。<br />
</p>]]>
        
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    <title> 謹賀新年　平成21年</title>
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    <published>2009-01-06T03:35:56Z</published>
    <updated>2009-01-06T03:37:01Z</updated>

    <summary> 謹賀新年　平成21年　...</summary>
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        <name>間瀬純子</name>
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        <category term="2.雑記" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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    <category term="猫" label="猫" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
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        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="bouryokuneko2.jpg" src="http://masejunko.net/weblog/img/bouryokuneko2.jpg" width="252" height="249" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></span></p>

<p>謹賀新年　平成21年　</p>]]>
        
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    <title>エレヴェーター</title>
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    <published>2008-12-21T09:07:48Z</published>
    <updated>2008-12-21T09:09:52Z</updated>

    <summary>　急行が停まる駅から歩いて家に戻ろうとすると、川を底にした谷を一つ越えなければな...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
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    <category term="小話" label="小話" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
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        <![CDATA[<p>　急行が停まる駅から歩いて家に戻ろうとすると、川を底にした谷を一つ越えなければならず、二十分くらいかかる。駅前はきれいなビルが建ち並んでいるが、駅から離れると、古い木造の住宅と、栗や果樹を申し訳程度に植えた耕地が入り混じっている。<br />
　まだ昼間だった。私はいったん坂を下りて川を渡り、谷の反対側にある坂を登る途中だ。坂はきついが、十メートルくらい登ると、傾斜が緩くなる。エレヴェーターが坂の左側に建っている。よく晴れた秋の日だった。エレヴェーターは透明で、円筒状だった。空にまっすぐ伸びて、透明プラスティックの外壁が空中で光っている。伸びた先には雲しか見えない。<br />
　エレヴェーターは、坂のアスファルト道が左側に、三畳ほどの広さで突き出た面に設置されていた。エレヴェーターの基部は、背の高い山茶花を植え込んだ生垣に取り囲まれている。生垣に隠れた奥には和風の大きな家が見え、エレヴェーターに庭先を貸した形になっている。<br />
　透明なエレヴェーターの中の、やはり透明な箱が降りてくる。箱には私の姉が乗っている。姉は十二歳で、バレエ用の、白いチュチュを着ている。エレヴェーターはすごい速度で降りてきて、すごい重力がかかるだろうに、姉はトゥシューズでつま先立ちしたまま、優雅に両腕を上げたり、くるくる回転したりした。十二歳にしては多分、上手なのだろう。<br />
　私は坂の途中にある広場にいる。広場は、坂を挟んで、エレヴェーターのちょうど向かい側にある。広場には屋外ファーストフードショップやカフェがあり、私は友達のＹ子さんとテーブルの一つに座っている。各テーブルに、緑色と白のパラソルが開いている。Ｙ子さんは四歳になる息子のＳ彦君を連れてきていた。「まだあんなことをやっているんだ」私は、エレヴェーターの中で踊っている姉を見て、Ｙ子さんに言う。Ｙ子さんは私の姉を知っている。が、Ｙ子さんは、決して他人の領域に踏み込んでこないので、ただ微笑むだけだった。私たちは暖かいポテトフライを食べ、ストローでコーラを飲む。<br />
　私はＳ彦くんと遊ぶ。私には子供がおらず、子供をどう扱って良いのかわからないのだが、こちらも子供のつもりで乱暴に遊べばいいのかと、Ｓ彦君を持ち上げ、振り回して飛行機ごっこをした。Ｓ彦君は喜んで、きゃーとかぎゃーとか歓声をあげた。「子供扱いが巧いね」とＹ子さんが褒めてくれる。<br />
　姉はエレヴェーターから外に出ると、基部の周りにいる男たちと銀色のスロットマシンで博打をする。スロットマシンは古風なレジスターのようだ。機械の右側に附いたハンドルを引くと、円盤が三枚、回りだす。それぞれの円盤の横には様々な数字が書いてあり、正面ののぞき窓から一つだけ数字が見える。回り出した三枚の円盤は、やがてバラバラに停まる。停まった数字が三つとも同じならば、海外留学できるという約束だ。あのエレヴェーターは海外留学相談センターなのだそうだ。将来、世界的に活躍するバレリーナになるには、海外留学は不可欠ですよ。男たちは姉にそう言った。<br />
　留学のパンフレットには、留学先で行われる研修の予定が書かれている。三週間の語学研修や、現地の子供たちとの交流キャンプなどだった。<br />
　姉は、スロットマシンで数字を揃えられなかった。またエレヴェーターに乗って、一人でダンスの練習をしながら雲の上まで行く。白いレースを重ねたチュチュに午後の陽が当たり、とてもきれいだ。<br />
「また会おうね」<br />
　日が暮れつつあるようだった。Ｙ子さんはＳ彦君を連れて帰っていった。<br />
　夕焼けの中、エレヴェーターの重りの持ち上がる轟音とともに、姉が入った箱が戻ってくる。十二歳の姉は留学相談センターの男たちとスロットマシンをする。私の姉は、今度も数を揃えることが出来ない。あのスロットマシンは、決して数が揃わないように出来ているのではないかと、私は思う。<br />
　エレヴェーターの基部を取り囲んでいた山茶花の生垣はなくなり、暗幕が掛かり、夜間照明がつけられた。姉の衣装は替えられている。チュチュとトゥシューズだけはつけたままだが、タイツはなく、ショーツというのかブルマーというのか、下半身を覆う布はない。陰唇は偽の真珠で縁取りされ、紫と蛍光ピンクで塗られ、ラメを掛けられている。姉はまたエレヴェーターに乗り込み、音楽もなく夜空で踊る。</p>]]>
        
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    <title>2008/12/1</title>
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    <published>2008-12-01T12:19:44Z</published>
    <updated>2008-12-01T12:22:04Z</updated>

    <summary>ブログ久しぶりです。色々苛々していますが、一応、病気などはしていないです。 私は...</summary>
    <author>
        <name>間瀬純子</name>
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    </author>
    
        <category term="2.雑記" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="どうでもいい" label="どうでもいい" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    <category term="動物" label="動物" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://masejunko.net/weblog/">
        <![CDATA[<p>ブログ久しぶりです。色々苛々していますが、一応、病気などはしていないです。</p>

<p>私は動物では山羊とか羊とかリャマが好きです。ピューマだの虎だのは、かっこいいように思いますが、今ひとつ興味が持てません。<br />
好みというのはどういう理由で発生するのかわかりません。また、何故山羊がいいのか理由を説明しろ、魅力を語れと言われてもどう語っていいやらわかりません。大体好きと言っても、マニアックに好きなわけではなく、そんな全然詳しくないし。また、たいていの相手＠日本では、山羊についてよく知らないでしょう。<br />
つまり、猫ちゃんがね、猫ちゃんが日の当たるトタン屋根の上で寝転がって伸びて平和そうにしているのがいいの。とかなら、私と相手が同じような状態の猫の姿を想像することを期待できる可能性はかなり高いですが、山羊では難しいです。<br />
私には、山羊やリャマは、現在も過去も、あまり身近ではありません。子供のころ見て好きになった可能性はあるかもしれません。<br />
私が生まれ育った街＠関東は、現在では住宅地ですが、私が子供のころは郊外っぽさが全開でした。牛や豚を飼っていた農場などもあったそうですし、幹線道路沿いに、唐突に牧場があり、ファミリーレストランふうのステーキハウスがあり、『牛魂の碑』と書かれた巨大な石碑が建っていたことを覚えています。もしかしたら、山羊や羊がどこかで飼われていたのを見て感動したのかもしれません。</p>

<p>記憶にある限り、初めて山羊を見たのは、学生時代、ある大学の農学部に遊びに行った時で、新緑の広場にポツンと立っていた、痩せた胸から腹にかけて、大きな人工心肺（？　とりあえず手作りな感じのメカでした）をはみ出させていた白山羊でした。そこら辺の看板に、人工心肺を取り付けてからの生存日数が書いてあった覚えがあります。<br />
いや、山羊とか羊とかリャマは、動物園などの動物ふれあいコーナーの常連ではありませんか。後は兎やモルモットですね。ある時、私は千葉にあるマザー牧場で100匹くらいのモルモットにまみれて喜んでいたのですが、腹の毛が抜け、腹にべったり血をつけていたモルモットがいたことを覚えています。関西だと神戸の王子動物公園の動物さわりコーナーは素晴らしいです。リャマもいました。触られ動物の皆さんはみんな健康そうでした。<br />
</p>]]>
        
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