4 変なもの: 2006年8月アーカイブ
『楽園への疾走』を読んだ。
ワンセンテンス中に、風景を構成する植物や自然物や人工物の名前が詰め込まれ、様々な種類の人・団体名もびっしり、変なイメージも観念もびっしりで、変な具合に密度の濃い文章は眺めているだけで嬉しい。
そして面白い。
わたしは、バラード作品をそれほど読んでいるわけではない。もっと語るにふさわしい人はたくさんいるでしょう。ただ、何というか、
異様な観念に取り憑かれ、『そっち側』へと主人公を誘う導師的人物(怪人っぽい)が出てくることが多い気がするのだが、
その手の怪人が女性であるのは、わたしの読んだ中では、この作が初めてだった。
バラードは置いておいて、
性別が雌の怪人……単に女性の怪人ではなく、メスであることが怪人になる主原因であったメス怪人って、原因別に分類すると、
性愛の情念/母性の情念 か、
自らの若さや美への執着 (エリザベート・バートリみたいな)
弱者であるが故に酷い目に遭い、恨みを飲んで死に化けて出る 系
あるいは、少女性:老女性 の化け物……実用的なメスでないから理解不能な感じ、
(ハーピーとか、かぐや姫とかは、神話的な神女/怪物であり、自我や意志のある『怪人』とは違う)
このようなタイプが多いような気がするが、
今後どんどん新タイプのメスの怪人が出てくるのであろうし、わたしが知らないところに、
もっとずっとたくさんいらっしゃるのだろうとは思います。
以上の条件に当てはまらないメス怪人って(それはただ、たまたま性別が女性である怪人と言うべきなのかもしれない)、とりあえず思いつくのは「黒蜥蜴」とかでしょうか。。。もの知らずですまん。
