近況:近況を書くといいのかもしれないと思うのですが、文を書くと何か芸をやらなければいけないように思ってしまいます。幸いなことに、病気とか非常な困難に陥ったりなどしていません。とぼとぼと何か書いたりもしています。
視力が若干落ちてきて、『地域の皆さん』とか書いてある看板を『地底の皆さん』と読み違えたりします。
さて、
豆腐洗い猫が沈んだ豆腐湖の湖底はびっしり豆腐だった。
豆腐通路を進んでいくと、ゆばを踏み割って、豆乳の中に後ろ足を突っ込んだりした。
豆腐の壁はしゃべり続ける。
アンゴラ兎だったときの記憶とか、
そしてそいつが猫に襲われかけた時のこととかを
恨みをこめて語りながらどうもその時のことを思い出したらしく、
有毒生体電流や宇宙の有毒波動を豆腐洗い猫に送った。
猫の小さな体はびりびり震えた。
豆腐洗い猫が
苦しみながらつい習性で、豆腐の壁を洗うと
豆腐湖の呂律が回らなくなった。
言語を司る豆腐壁を洗ったらしかった。
豆腐はもちろん脳味噌であった。
湖は巨大な眼球であった。
厭世観にとらわれた
豆腐怪獣トフラーは
地下に埋まっていた体を揺すった。
豆腐洗い湖の周りのおみやげ屋さんや
豆腐愛好家のベジタリアンたちが異変を感じ
緋毛氈が敷かれたベンチに腰掛けて豆腐鍋を囲みながら不吉な予感に打たれている。
Hey,what's going on?
豆腐怪獣トフラーは
地底から身をよじりだし、猫を脳内に閉じこめたまま、宇宙に飛びたった。
ちょっと待ってくれ空はいやだにゃーと
とうふあらいねこはおもった。
